<集合住宅に必要な 排水管「特別清掃」について 更新2024/10/10>

1.排水管特別清掃の提案 (Fujiclean 2022,2023) :提案文書

2.特別清掃する理由 (Fujiclean 2022,2023) :「共用閉塞に至る迄のリスクの経年推移」グラフ
   ~特別清掃する場合vsしない場合の”共用排水管閉塞リスク”の差~

3.通気からの立て管洗浄が不可能である集合住宅が半数ある現実 (Fujiclean 2014,2016,2019) :集計分類表
   ~通気からの排水立て管洗浄が想定されていない建築設計の現実~
  (例)壁通気、1本の通気管に複数の排水立て管接続、長い通気オフセット、
    短い通気オフセット+長い排水オフセット、1本の排水立て管に於ける複数段の排水オフセット等
   の建物の場合、通気からの立て管洗浄は一般に不可能です。
  (注)こうした通気からの立て管清掃が建築設計上不可能な建物の場合
   最上階の立て管や途中階のオフセット等への「洗浄作業可能な掃除口の設置」により
   立て管~オフセット~共用横引き管~排水横主管~第1桝に至る”建物内の共用排水管経路全て”に対する
   特別清掃が可能となり、共用管全体に対する閉塞予防対策となります。

4.共用排水管閉塞リスクを高める要因リスト (Fujiclean 2024) :要因一覧表
  ~オーバーラップのみでは清掃不足の建物がある現実~
  以下の要素を含む建物は、共用閉塞防止の為、特別清掃(1年毎、2年毎、半年毎)が必要かつ予防対策となります。
  ①経年劣化した鋳鉄製排水管(酸化劣化と錆び瘤肥大が経年で進行)
  ②管種問わず、掃除口無し+1本の立て管(最上階~第一桝に至る迄)途中に「複数段のオフセット」を含む
  ③管種問わず、掃除口無し+「複数本の立て管オフセットを1本の立管に集約」
  ④管種問わず、掃除口無し+「複数本の共用横引き管(立管下位横引)を1本の排水横主管に集約+エルボー複数」
  ⑤管種問わず、掃除口無し+長めオフセット
   ※建築設計に於けるSHASE勾配規定0.6m/sは「水道水を流した条件での配管経路毎の勾配確保規定」です。
   「水以外の固体・粘性物」等を含む「実際の生活排水」の場合、数メートル程度のオフセットですら
   「流れ切れず滞留し、汚泥化・乾き固化」するのは一般に起こり得る事です。更によくあるのは
   「長いオフセット途中にエルボー」も含む場合、更に「滞留」し易く共用閉塞リスクを増します。
  ⑥管種問わず、ディスポーザ共用管
   ※ディスポーザ共用排水管の閉塞リスクは、経年劣化に限らず、共用閉塞の主要因となり得るのは
   「ディスポーザ排水系統に流す内容物の粘性・硬さ・量の多さ、同時に流す水の量の少なさ」、
   「オフセットの勾配と長さ」、「2段以上あるオフセット」、
   「エルボーの数・角度」、「連続した複数エルボー」
   及び「それらの要因の組合せ」。流れの障害となり得る要素はいずれも共用閉塞の要因となり得ます。
   ディスポーザ共用閉塞予防の特別清掃周期は「最も安全快適に維持する場合は半年毎、長くても1年毎」です。
  ⑦その他 上記要因①~⑥の組合せ等

5.排水立て管洗浄工法 (Fujiclean 2014,2016,2022) :図
   排水立て管、オフセット、共用横引き管、排水横主管、敷地排水管 それぞれに対する工法

6.オーバーラップの限界及び共用管清掃可能とする為の掃除口設置提案についての発表 (全管協 2015):掲載文書

7.第42回建築物環境衛生全国大会 発表時の資料 (全管協 2015):説明文書